倒産事例

2012.12.04

10年程前の知人Oさんとの話。 そこから遡ること更に10年。随分と前の話であるが、今でも良くある話として。当時、Oさんは、女性向カジュアル&スポーツ系の有名ブランドを扱う会社の社長秘書をしていたそうだ。私が学生時代に一斉を風靡した超有名ブランドである。私と同世代の女性なら何か一つは、同社の商品を所持していたのではないであろうか。

 

同社は、海外ブランドの日本独占販売権および製造権を取得し、飛ぶ鳥を落とす勢いで、順調に業績を伸ばしたが、流行はいつの日にか過ぎ去る。会社の業績は、瞬く間に悪化、経営陣(同族)は、会社復活に向けて改革に出る。しかし、会社は敢えなく倒産する。顛末はこんな話であった。

 

そこで、私は、経営危機に陥った時、経営陣が何をしていたかを尋ねてみた。秘書は、一介の社員に過ぎないので、もちろん全てを知っているはずがない。目の当たりにした事、社長秘書として指示された事のみを尋ねた。

 
  1. 会社復活にむけて、新規事業を立上げ、業態転換を画策。だが、結局、失敗。
  2. 会社一部資産および経営陣の個人資産名義を家族名義へ変更、資産確保。

だそうである。

 

多分、流行が去るのが分かりつつも、本気で会社を建て直すというより、倒産を前提として、軟着陸を目指した動きなのであろう。余談であるが、銀行は、この手の(焦げ付いた)経営者に何度も融資をしてしまうことは珍しくないらしい。

 

ちなみに、そのブランドは現在も細々とだが存続している。当該ブランドには全く興味がないので、販売権を所有した会社が倒産した後の当該ブランドの顛末は調べていなし、アパレル業界?の事情も全く分かっていない。ただ、それだけ。

 

これを読んで下さった方は、何をヒントにしていただくのか分からない。もちろん、私は存続する会社作りを実現する為のヒントにしている。