人生スケジュール
2012.12.24
自分が死ぬまでをスケジュールする人生のスケジュールも、日常のスケジュールと同様に、かなり変更を強いられる。気付きや新発見がある度に、価値観、興味、関心に少しずつ変化が生じる。だから、現時点の『人生スケジュール』が、遠い未来で有効である可能性は低い。少なくとも2~3年に一度の見直しは必要と思う。
『人生スケジュール』を作るには、気持ちを落ち着かせ、頭を整理することが必要である。そして完成したら、気分はスッキリする。掃除を終えた時の気分に近い。そして、以前に作ったものと比べたりすると、自分の変わった部分と変わらない部分が具体的に分かる。
私は、この20年で、幸福観、お金の価値観、家族観、生活観、仕事観が大きく変わった。変わらないことも幾つかある。何かにチャレンジ(特に苦手なことを克服)したいと言う願望は消えないらしい。他に、筋を通すことや、身の引き際の潔さも過度に意識し続けている。
一般的に、『夢』は「ただ漠然として雲をも掴むような遥か遠い先にあるもの」で、『目標』は「夢が多少身近になったこと」と言われている。「夢が達成できたその先の人生はどうするのか?」誰も教えてくれないと思う。ただ「夢を持とう」と皆、口を揃えて言う。私も部下にそう言っている。
私の場合、『社長になる』ことが、幼い頃からの夢であった。簡潔明瞭な夢だと思っていた。だが、それを達成した時、その夢はあまりにも漠然とし過ぎたモノであることに気付かされた。そんな時に『人生スケジュール』を作ってみようと思った。『何の為に?』『どんな?』『いつまで?』・・・とか、所謂、5W1Hが無かった。それを解決してくれたのが『人生スケジュール』作りであった。人生の終焉から、逆算して今を見詰めなおす作業で分かった事・・・私は、まだ夢の途中である。当時39歳。マリナーズのイチローは、小6でやったことだ(苦笑)
当社では、入社時と、その後2~3年に一度であるが、従業員に人生のスケジュールを作ってもらっている。それが、何かの機会に役立てば幸いである。