社長も家長も失格。でも好機は再来する

2013.02.19

新年、明けて間もなく、当社の子会社に大問題が発生した。

その問題が解決するまで、ブログは書かずにいた。

 

木更津にある子会社の社長の話である。妻の行いが原因で、3人の子を持つシングルファザーとなることが決定的となった。これにより、彼は、子会社の代表取締役を継続することが不可能となってしまった。当社は、2月末で、彼を子会社の代表取締役の委嘱を解くことになる。まだ、就任して一年と半年しか経っていない。この一連の事態が、会社に取って、どれほど痛手になるのか、彼はまだ自分のことで一杯なのか、殆ど感じていないようであるが、今後、とことん反省をして欲しい。

 

実際、彼には当社の子会社の社長に就任する際にも、同様の問題を抱えており、この最悪の事態を防ぐ可能性が高い手立てがあったわけであるが、当時、私のアドバイスより、我を通した結果が今回の顛末である。子の為と言いながら、全て大人の都合であったと言わざるを得ない。

 

日本人は大切な時に口を噤(つぐ)んでしまう。黙って見守ることが美徳とされている。私も心のどこかでそれに感動することもある。しかしながら、当社の様なコミュニケーション重視を貫く会社の視点では、これは致命的な過ちである。優しさとか、恥の文化だとか言っていられない。我々は超能力者ではない。お互いハッキリと利害を確認し合って前に進むべきであると思う。大切なことほど、口に出して確認しなければならない。そして、それを書面にすること。それは『会社』も『家族』も同じである。離婚調停の話し合いに時間を割くのであれば、そうなる前(関係が良好な時)に、家族を盛り上げる改善策を前向きに話し合った方が良いに決まっている。問題が顕在化してからでは、残された時間も少なく、改善には適していないタイミングである。既婚者は肝に銘じておいていただきたい。

 

家族も会社同様、”経営”を考えなくてはならない。”経営”は継続することが第一義である。単位集団が”家族”であるなら、これを『家族経営』と言うことにする。”家族”では、家長(=社長)は、旦那である必要はない。妻でも構わない。→私が男だからこの様な言いぐさになっている。

男、女は関係なく、双方が伴侶との間に、会社の組織同様、維持、継続して行くために、役割分担が必要となる。だからパートナーの適性や、パートナーとの相性をジャッジしておく必要がある。もっと、ダイレクトに言うのであれば、各々が自分の送りたい人生をシュミレーションし、当然ながら、伴侶となる人物像についてもイメージして、今、あなたの隣にいるパートナーが、それに合致しているか、双方それぞれが、適性や相性を判断することは、結婚前にやっておくべき重要なことである。ただ「好きだから。」「出来ちゃった。」では、家族経営と言う重大な責任を背負い続けるのは相当困難なことであると思う。

また、世の中で上を目指していく気持ちが強くある人ほど、この暗算はクールに実行しておかなければならないと考える。

 

なぜ、人の不幸をネタに、こんなことを書いているのか?ひどいじゃないか!?と言うご指摘もあると思うが、敢えて書く理由は、今後、彼の後任として就任するであろう社長と、当社の従業員にも、絶対真似はしてはならない見本となるからである。そもそも、代表取締役は公人であるので、プライベートはなく、公私の区別はないと考えた方が良いと言うのも、公開する理由である。

 

私を非難する人がいるとしたら、「詳しいこと知らずに勝手に言うな」である。

『反面教師』、『人の振り見て我が振り直せ』…当に、、である出来事であった。

 

最後に、彼は仕事が大好きで、とても優秀なビジネスマンであることは疑いのない事実。黙っていれば、全ての時間を仕事に捧げてしまう様なタイプである。(残念ながら、当社は、そこまで多忙ではないので、社長でも、時間外の仕事が決して多いとは言えず、休みも従業員と大差なく確保できている。)

今後、仕事と子育てのバランスを取りながら、限られた時間の中でも、当社が躍進する上で、重要な活躍をしてくれると確信している。

また彼が再婚することがあれば、次回は容姿だけにとらわれず、自分の生活スタイルに合った伴侶を得て欲しいと、切に願う次第である。