上司超えは当然の結果

2013.05.29
人には夫々、長所・短所があります。私の場合、人に見習うべき点を発見すると、勝手に、その人の『長所』と決めています。同時に、長所には、尊敬の念も抱きます。 一方、尊敬する人にも、短所の一つや二つはあります。長所は見習っても、短所は決して真似したくないですよね。私は、それを『反面教師』とすることで、一人から、長所と短所(『尊敬』と『反面教師』)の両方を、学ぶことが出来ると考えています。そして学んだ結果、対象者への『感謝』に繋がれば言うことなしです。 例えば、当たり障りの無いところで。私の親父の話です。 《尊敬》とても正直な人間で、性格もとても明るいです。親子であるから、遺伝しているかも知れないのですが、人として『尊敬』する点です。もし、遺伝しているなら、大切にしたいです。 《反面教師》超楽天家というか、無計画で勝手気ままで、まるで努力とは無縁の人生を送っていることは、絶対親父のような人生は過ごしたくないと、、私が高校生の時に決めました。だから、絶対、真似てはならない部分で、以来、ずっと反面教師としています。 こうして書いて整理してみると、長短(『尊敬』『反面教師』)は、性格の特徴的な一面にフォーカスしていることに気付きます。『表』と『裏』(光と影?)で、まさに、長所短所は、表裏一体・紙一重ですね。 親父の生き様は、私の生きる道を考えて行く上で、格好の勉強材料になっていまして、私はそのことに深く感謝しています。 (余談ですが、)感謝と言えば、親父は、私に「勉強しろ」だとか、口うるさいことは言わずに、ほぼ自由にさせてもらったこと。更に、決して生活が楽ではない中、大学卒業(特に大学では6年間も学費と仕送り)まで、出してもらったことにも、深く感謝しています。

『親父超え』と言う表現がございますが、人生を力強く生きる為に、親父を勉強材料にして来た息子としては、至極、当たり前の現象です。むしろ、それが出来ないなら、失礼ではないかと思います。また、『親父越え』は、父親なら、当然の如く、子に望んでいます。

私は、これを会社の上司と部下の関係においても、応用したいと考えているのですが、当社の従業員が、私の考えをどの程度理解してくれているかは定かではありません。とかく会社では上司や先輩は、いつまでも自分が上であると、地位や立場の保身に走り勝ちなものです。部下も部下意識のままでいます。これが人材育成における、大きな阻害要因になっていると思います。特に当社の様に、従業員の年齢に開きがなく、創業年数が若い会社では、従業員間で、”親子”と言う感覚は育ちにくいと感じます。

 

話を家族にもどしまして。大勢の子を育て上げた親の老後はどうなのでしょうか?少し、考えてみます。例えば、子供10人を育て、成人後、その子達に月1万円ずつ仕送りしてもらえば、公的年金と合算すると。。そして、中には親孝行の子供もいるでしょう。多くの孫に囲まれて幸せに暮らす姿も想像出来ます。

会社におきましても、部下の上司越え(成長)と、立派な部下を沢山育てた上司の将来の為にも、この様な仕組みを構築して行きたいと考えています。

  ===== 長所…ちょう‐しょ【長所】チヤウ‐性質や性能などで、すぐれているところ。「—を伸ばす」「—を生かす」↔短所。 尊敬…そん‐けい【尊敬】〘名〙(スル)1その人の人格をとうといものと認めてうやまうこと。その人の行為•業績などをすぐれたものと認めて、その人をうやまうこと。「互いに—の念を抱く」「—する人物」2文法で、聞き手や話題の主、また、その動作•状態などを高めて待遇する言い方。→尊敬語 反面教師…はんめん‐きょうし 【反面教師】 ‐ケウシ《中国の毛沢東の言葉から》悪い見本として反省や戒めの材料となる物事。また、そのような人。 感謝…かん‐しゃ【感謝】〘名〙(スル)ありがたいと思う気持ちを表すこと。また、その気持ち。「—の心」「深く—する」