会議を有意義な意思疎通の”場”にする為の試行錯誤は、先日、当社の従業員が受講した研修『すごい会議』でも同じことをテーマにしていましたが、有史以来、会議の有り様は、企業と言うより、全組織の課題であると言っても良いと思います。当社でも、試行錯誤を繰り返しながら、有意義な会議になる様に努力しています。
ここでは、当社の会議について、様々な角度から整理をして、現状の問題点、改善点を発見して行きたいと思います。
1.会議の種類と目的について整理します
(1)企画会議 /問題解決に対する施策検討の場
a.ブレスト会議/とにかくアイディアを出し切る場
b.企画決定会議/出したアイディアの中で、どれを採用するかを決める場
(2)キックオフMtg(決起大会)/大きな課題解決に着手する際に情報共有、方向性を確認し合い、意気高揚を図る場
(3)定例会議/定期的に状況や情報を共有し合う場
a.進捗会議/採用した企画(含:改善事項)の進捗をチェックする場
b.対策会議/上記(2)で、問題が発生した場合に、その対策を協議する場。企画会議より細かな問題に対応する
2.社内会議の名称と参加者を整理します。
(1)経営会議/各社社長
(2)予算会議/各社社長、財務経理担当取締役(現在、財務担当は不在)
(3)リーダーズMtg/取締役と各チームリーダー
(4)チームMtg、グループMtg/チームリーダー(またはグループリーダー)と、そこに所属する従業員
3.社内会議のロケーションと選定理由を整理します。ロケーションの選定は、上記1の会議の種類と目的に、深く関係しているケースが多いと思います。
(1)ランチMtg/モチベーション喚起、歓談スタイルを必要とする時
(2)会議室での会議/一般的なスタイル。場所を移すことで、雑音が遮断出来、集中直がアップする(会議室の雰囲気により、効果が異なる)
(3)飲みニュケーション/モチベーション喚起、ランチミーティングよりくだけたスタイル
(4)缶詰(研修)型/半日または一日かけて、結論を出す場合
(5)缶詰(合宿)型/結論を出すには、一日以上の時間が必要な場合
(6)テレビ会議 ※物理的または時間的な制約か、諸事情により、参加者が集合出来ない場合
4.参加者のモチベーションについて整理します。
本来、プロ(仕事をしてお金をもらっていると言う意味で)であるなら、モチベーション管理は、自己責任の基で管理するのが当たり前です。。と、本来論をぶちまけても、現実との乖離が甚だしく、前に進みませんので、ここでは現実に沿った、会議で自然とモチベーションが上がるルールを確認することにいたします。
・『挨拶』は、上司が率先する
・『相づち』は、聞いている人、みんなが行う
・上司は部下を威嚇してはならず、発言しやすい場を作る『気遣い』をする
・発表者は『発言手順』(=結論+求められたら理由)を守る
この4点を守るだけで、モチベーションは上がると考えています。さて、当社の現状は、どうでしょうか?私が出来ていないのですから、みんなに、やろうとする雰囲気がございません。だから、これは大部分が私の問題です。すごい会議へ参加したことで、改善傾向にあります。
5.社内会議の5W1Hを整理します
例題として、経営会議の”5W1H”(=いつ、どこで、誰が、何を、何故、いかにして)に
ついて整理してみます。
・いつ…定期的に。具体的には月に一回。
・どこで…face to fece、かつ、発想力が豊かになるような環境で。
・誰が…現場最高責任者が出席
・何を…問題の発見、改善方法を明確にする。
・何故…会社の業績を向上させる。会社経営を継続する
・いかにして…??
”いかにして”を??としたが、正にどんな会議をすれば、会社の業績を向上させることが可能となる会議になるのかを、現状を振返りながら、次の6.”会議手順”に進みます。
6.現在の”会議手順”です。
No Agenda[Action] |
(1) 参加者がトレンドを共有する[発表] |
(2) トレンドから、問題点を抽出し、それを共有する[発表][協議][合意] |
(3) 問題点から、原因究明と対応策を検討し、それを共有する[発表][協議][合意] |
(4) 対応策が、順調に推移しているかを確認し、それを共有する[発表][協議][合意] |
(5) 対応策の遂行が滞っていれば修正し、それを共有する[発表][協議][合意] |
(6) 担当者がそれを快く受け入れ、やる気になっている顔を確認する[合意] |