前回の『組織力の最大化』でも、触れたが、”己を知っている”ことが、仕事をする上で重要になると、申し上げた。組織のスタッフやリーダーはもとより、経営者には特に重要である。他人を活かすために、己について、過大評価も過小評価もなく包み隠さず分かっている必要がある。これを出来ていない人は意外に多い。そして、社長や組織のリーダーは、自分の得手不得手に関係なく、部下に仕事を指示し、理想の成果を導き出さなくてはならない。
どうすれば己を知る事ができるのか。私は、SWOT分析を用いて分析することをお薦めする。友人などに参加してもらい、分析するのも良いと思う。
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SWOT分析とは(もっと詳しく→http://ja.wikipedia.org/)
- 強み:目標達成に貢献する組織(個人)の特質。
- 弱み:目標達成の障害となる組織(個人)の特質。
- 機会:目標達成に貢献する外部の特質。
- 脅威:目標達成の障害となる外部の特質。
的確な意思決定にはSWOTの正しい理解が必要である。意思決定者は与えられたSWOTを元に目標が達成可能であるかを判断し、達成が不可能であると判断した場合、別の目標を元に、再度SWOT分析をやり直す必要がある。達成が可能であると判断した場合、以下の質問に対する回答を考えることで、創造的な戦略につなげることができる。
- どのように強みを活かすか?
- どのように弱みを克服するか?
- どのように機会を利用するか?
- どのように脅威を取り除く、または脅威から身を守るか?
SWOT分析は、会計、営業、経営者、エンジニアなどの構成チームにより行われることが理想的である。
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SWOT分析を自己分析に用いるなら、
”ビジネススキル”と、”性格”の二側面で、分析しておいた方が良いと思う。自己分析なので、自分の大体のことは知っているであろうが、
対策について具体的に整理できるので、苦手分野での突発的なアクシデントにも、目標や目的を見失わずに、冷静な対応ができると思う。