原因
① ある物事や状態を引き起こしたもとになった事・出来事。 ↔ 結果 「墜落事故の-を調査する」 「此処へ引越したのも,半(なかば)は僕の事に-して居る様に誤解して居たんだ /魔風恋風天外」
② 〘哲〙 ある事物を成立させるもととなった物事・理由。アリストテレスでは形相因・質料因・作用因・目的因の四つに区別するが,狭義には,二つの事象が必然的な関係のもとに生起する時,時間的に先なるものをいい,後なるものを結果という。
課題
① 仕事や勉強の問題や題目。 「休暇中の-」 「-を与える」 「-図書」
② 解決しなければならない問題。 「当面の-」 「緊急-」
要因
物事がそうなった主要な原因。「事件の―を探る」
因果関係
原因と結果の関係のこと。 因果関係の把握は、問題解決において重要な思考技術である。 因果関係のパターンは、主に3つある。
①単純な因果関係 ある原因が先にあって、そこから結果が生まれるパターン。
②にわとり-たまごの因果関係 ある原因から発生した結果が、さらにもとの原因を引き起こす原因にもなっているパターン(実際には、どちらが原因でどちらが結果か、見分けがつきにくい)。
③複雑な因果関係 上記2つのパターンが複雑に絡み合った因果関係。 また、因果関係を探る際には、以下の錯覚に注意する必要がある。
1)直感による判断 相関すら確認せずに、因果があると錯覚してしまう。
2)第3因子の見落とし 相関があることを以て、因果関係があると錯覚してしまう。
3)因果の取り違え 原因と結果を取り違えてしまう。
4)最後の藁(last straw) 原因となる要素が複数あるうち、たまたま最後に起こった事項、または目立った事柄を最重要な要素と錯覚してしまう。
===== 課題解決のプロセスを整理してみることにする。- 何かしらの問題が表面化して、それが顕在化されれば、『解決すべき問題』として認識される。『解決すべき問題』を課題と言う。また、課題は結果とも置き換えられる。
- この課題を引き起こした大本が、原因である。
- 原因と課題(結果)には、必ず因果関係がある。言い換えると、因果関係がないものは、原因ではない。因果関係の証明方法は、主に以下のA~D。
- 数学的なアプローチ。
- 実証実験による有効性の判定。
- 複数の証言とそれを裏付ける資料等。
- 過去事例や判例の引用(相当因果関係)。
- 原因は、複数の要素で構成されていることが多く、その中で主要なものを要因と言う。
- 課題解決は、原因(要因)の改善をして、結果を好転させることである。